園長ブログ
鶴甲に吹く風は。

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    • 2014.02.17 Monday
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    「私」はつねに「0.5秒前の過去」である。

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      最近読んだ本の中から、おすすめを一冊ご紹介。

      精神科医の岡野憲一郎さんが書いた『脳から見える心 臨床心理に生かす脳科学』である。

      私はもともと文系のくせに、なおかつ生まれつき頭もたいして良くないくせに、いや、それだからこそのコンプレックスの裏返しなのか、理系の知識になみなみならぬ興味があって、生物学だとか物理学、宇宙論なんかの、おもに啓蒙書を読むのが好きなのだが、この本も、そういう私の好みのアンテナに引っかかって読み始めた本だ。



      岡野先生がこの本で一貫してわれわれ読者に語ってくださっているのは、「脳が心をすべてコントロールしていると言い切ることはできないけれども、脳の仕組みは心のありかたにかなり影響を与えていることは確かなんだから、臨床心理士をはじめ人の心のありかたにコミットすることの多い人たちは、いちおう脳の仕組みについて関心をもっていたほうがいいよ」ということである。

      もともと理系コンプレックスのかたまりの私なんかは、岡野先生のこのお考えに全面的に賛成するわけで、だから、この本は、とてもとても楽しく、あっという間に読めた。

      最新の脳科学の知見の中で、心のありかたに関係するいろんなトピックスを、私みたいな文系の、しかもたいして頭の良くない人間にもある程度理解できるように、わかりやすく書いてくださっている。

      目からウロコのお話がたくさんあるのだけれども、その中でひとつだけご紹介。

      それは、ベンジャミン・リベットという神経科学者が1970年代に行った実験で得られた結果で、「人がある行動を起こそうと決めた瞬間の約0.5秒前に、脳はすでにその行動に向けての活動を開始している」という驚くべき事実である。

      つまり、こういうことだ。

      私は、さきほど「さて、近頃さぼり気味のブログを、今日は書くか」と思って、おもむろにパソコンの電源を入れたのだが、私が「パソコンの電源を入れるぞ」と意識したその瞬間の、あら不思議、0.5秒前に脳は、私の右手の指に、パソコンの電源ボタンをポチッと押すべく指令をだした、というのである。

      つまり、「私の意識≒心」は、自分の意志でパソコンの電源ボタンを押したつもりなのに、それより0.5秒前に「私の脳」はその行為を勝手に開始していたということなのである。

      「私の意識≒心」に、つねに0.5秒先行して、「私の脳」が行為する。

      そんなふうに考えると、岡野先生もおっしゃっているのだが、なんだか少し気が楽になってくるような気がする。

      ・・・と「私の意識≒心」が思うのも、今から0.5秒前、「私の脳」が思ったことなんですけどね。ああ、ややこしい(笑)

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